矯正治療で抜歯が必要な場合とは
笑った時に歯ぐきが大きく見える「ガミースマイル」。
上唇を引き上げる筋肉にボトックスを注射すると、唇の上がりすぎを抑えられます。
手術のようなダウンタイムもなく、注射だけで自然な笑顔を作れるのが魅力です。
効果は3〜6か月持続し、繰り返すことでより安定します。
歯列矯正で抜歯が必要になるケースとは?
歯列矯正での抜歯の目的は、決して“スペースを作るためだけ”ではありません。
歯を無理なく、正しい位置に動かすためには「あごの中に十分な余裕」が必要です。
以下のようなケースでは抜歯が必要となる場合が多いため、事前に知っておく必要があります。
1. 歯を並べるスペースが足りない
顎の大きさは思春期の成長期が終わると、ほとんど変化しないと言われています。そのため、成人になっても顎のサイズが歯が並ぶためのスペースよりも小さい場合には、すべての歯が綺麗に並び切らずに、ガタガタ(叢生)になってしまうことがあります。
一般的にはガタガタの度合いが軽度であれば、歯をわずかに削る(IPR処置など)ことでスペースを確保でき、抜歯せずに矯正できることもあります。しかし歯の重なりが大きくスペースが大幅に不足している場合には、抜歯を行い矯正治療を行う必要性が出てきます。
2. 口元の突出感や横顔の印象を変えたい
矯正治療を希望される患者様の中には「口元をすっきりさせたい」「横顔の印象を整えたい」とおっしゃられる方も多くいらっしゃいます。
こうした口元の突出感(口ゴボ)を改善したい場合も、抜歯が必要になることがあります。その場合は、小臼歯を抜歯してその空間を使うことで前歯を奥に移動させることで、唇の位置も自然に引っ込み、口元のラインがきれいに整います。
見た目の印象を大きく変える治療のため、審美面を重視した矯正治療でもよく選ばれる方法です。
3. 極端な出っ歯や受け口の場合
出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)の度合いが強い場合も、 歯を動かすスペースをつくるために抜歯を行うことがあります。
特に、上の前歯が大きく前方に突き出しているケースでは、 上の小臼歯を抜歯して前歯を奥へ移動させることで、出っ歯が改善され、 歯並びだけでなく口元のバランスも整えられます。
一方で、骨格的に下あごが大きく前に出ている「重度の受け口」の場合は、矯正治療だけでは十分に改善できないこともあり、外科的矯正(手術を併用する治療)が必要になるケースもあります。

4. 親知らずが歯の動きを妨げる場合
矯正治療を行うにあたり、親知らずの存在が歯の移動を邪魔してしまうこともあります。
特に、奥歯を大きく後ろに動かす治療を行う際、 親知らずが残っているとスペースが確保できず、歯が動かしづらくなります。このため、治療前に親知らずの抜歯を行い、 奥歯がスムーズに動ける環境を整えるケースがあります。
また、将来的に親知らずが歯並びを押し戻してしまうことを防ぐ意味でも、 抜歯を検討することがあります。


非抜歯で無理に並べようとすると
問題が起きる可能性も、、、
・前歯が前に出て、口元がもっこりして見える
・唇が閉じにくくなり、口呼吸になりやすい
・歯並びは整っても、かみ合わせが合わない
・無理に動かした歯が後戻りしやすい
・歯茎が下がったり、歯の根に負担がかかる
矯正治療で抜歯する歯と本数の目安
矯正で抜歯するのは、基本的に多くの場合は上下の小臼歯(前歯から数えて4番目か5番目)です。この歯は、噛み合わせや見た目のバランスを大きく崩さずにスペースを確保できるため、選ばれることが多いです。
・一般的には以下のようなパターンがあります。
・軽度の症例:抜歯なし、または上下どちらか2本だけ抜歯
・中等度〜重度の症例:上下左右4本の小臼歯を抜歯
・必要に応じて:親知らずを追加で抜歯
抜く本数は多いほど大変そうに感じますが、見た目や機能のバランスを取るための大切な判断であり、歯科医師が一人ひとりに合った計画を立てます。
抜歯矯正のメリットとデメリット
メリット
・歯並び全体のバランスが整いやすい
・口元の突出感をすっきりと改善できる
・無理なく歯を並べられるため、仕上がりが安定しやすい
・長期的に見ても、噛み合わせや見た目の維持がしやすい
デメリット
・抜歯に伴う痛みや腫れが一時的に出ることがある
・治療期間がやや長くなる傾向がある
・ほうれい線が目立つようになる場合がある
美しく、長く続く歯並びのために、まずは無料相談へ
矯正治療の目的は「きれいな歯並びを作る」ことだけではなく、 “バランスの取れた、健康で機能的な歯並び”を育てることであり、抜歯矯正はそのための手段のひとつです。
当院では、3Dスキャナーを使って歯や骨格、あごの動きまで精密に分析したうえで、最適な治療計画をご提案しています。
診断の際には、
・抜く場合、抜かない場合のシミュレーション比較
・横顔や唇の位置の変化の予測
・治療後の安定性、後戻りリスク
といった点を丁寧にご説明します。
大切なのは、「自分の歯やあごの状態に合った方法を選ぶこと」。
見た目も機能も大切にしたい方は、ぜひ一度、当院の無料相談でご自身の歯並びをチェックしてみてください。
