口唇粘液嚢胞(こうしんねんえきのうほう)の治療について

今回はこのテーマについて、くきデンタルオフィス代表歯科医師の九鬼ゆりがお答えしていきます。

唇にできる「やわらかいふくらみ」の正体

「唇の内側に、ぷにっとした膨らみができている」
「痛くはないけど、ずっと治らない」

このような症状で来院される方によく見られるのが、口唇粘液嚢胞です。
口唇粘液嚢胞は良性の病変で、命に関わるものではありませんが、自然に治りにくく、繰り返しやすいという特徴があります。
今回は、口唇粘液嚢胞の原因・治療方法・放置するとどうなるのかについて、わかりやすく解説します。

口唇粘液嚢胞とは?

口唇粘液嚢胞とは、唇の内側にできる水ぶくれのような病変です。
主に下唇にできることが多く、以下のような特徴があります。
・透明〜青紫色
・触るとやわらかい
・痛みはほとんどない
・大きさが変わることがある

中には唾液が溜まっており、唾液腺が傷つくことで起こる病気です。

なぜできるの?

一番多い原因は、唇を噛むクセです。
・食事中に唇を噛んだ
・無意識に唇を噛むクセがある
・ストレス時に唇をいじる

こうした刺激によって、唾液腺が傷つき、唾液の出口が塞がれることで、粘液嚢胞ができます。
お子さんや若い方に多いのも特徴です。

放っておくとどうなる?

「痛くないから様子見でいいですか?」と聞かれることもありますが、自然治癒はあまり期待できません。
一時的に小さくなっても、
・何度も再発する
・大きくなって邪魔になる
・噛んで出血する

といったことが起こりやすくなります。

治療方法について

口唇粘液嚢胞の治療は、基本的に外科的切除です。
治療の流れは以下の通りです。
1.局所麻酔
2.嚢胞と原因となっている唾液腺を一緒に切除
3.縫合

治療時間は15〜30分程度で、日帰りで行えます。

なぜ唾液腺ごと取るの?

嚢胞だけを取っても、原因となる唾液腺が残っていると再発しやすいためです。
再発を防ぐためには、原因部分までしっかり処置することが大切です。

術後の注意点

数日間は軽い腫れが出る
・強く触らない
・唇を噛まないよう意識する
・通常、1〜2週間ほどで落ち着きます。

まとめ

口唇粘液嚢胞は良性ですが、自然には治りにくい病変です。
違和感が続く場合は、早めに歯科・口腔外科で相談しましょう。
当院でもご相談・治療を行っておりますので詳しくはご相談くださいね。