年齢によってインプラントができないって本当?

「インプラントは60代くらいまでの若い方の方が向いていそう」
「70代・80代以上の方には難しいのでは?」
「20代でのインプラントは若すぎる?」
そんな声を聞いたことはありませんか?
実際には、最低年齢はありますが年齢でインプラント治療の可否が決まるわけではありません。
何歳からインプラントは可能?
インプラントは顎の骨の成長が完了してからが基本です。
成長が終わるのは一般的に18〜20歳以降のためインプラントはその後行うことが望ましいです。
上限はある?高齢でもできるの?
結論から言えば、年齢の上限はありません。
80代でもインプラント治療を受けられる方は多くいらっしゃいます。重要なのは以下の点です
- 全身状態(持病の安定性)
年齢ではなく”健康年齢”で決まります。90代でも健康な方でインプラント治療を行っている患者様もいらっしゃいます。 - 骨の量・質
ご自身の骨の治りによります - 日々のセルフケアができるか
自分の体の一部としてケア出来るかは必須です - 治療への理解と協力体制
これらが整っていれば、高齢でも安全にインプラント治療を受けることが可能です。
年齢よりも重要なチェックポイント
年齢よりも重視されるのは、以下のような診査項目です
- 骨の量と質(CT撮影で精査)
- 糖尿病・高血圧・心疾患・骨粗しょう症などの全身疾患:これらの全身疾患をお持ちの方は必ずしも出来ないというわけではありません。
- 内服薬の確認(とくにビスフォスフォネートや抗血栓薬)
- 認知症の有無
- メンテナンスへの協力姿勢
当院では、必要に応じて内科医とも連携し、安全性を最優先に判断しています。
当院の高齢者インプラント対応
当院では以下のような取り組みを行い、高齢者の方でも安心して治療を受けられる体制を整えています
- 血液検査・心電図などの事前検査のお願い
- 当院の麻酔科専門医による静脈内鎮静法を活用したリラックスできる手術環境での治療が可能
- 骨が少ない場合は、骨を作る骨造成など大学病院レベルで対応
- 高齢者向けのアフターケアプログラムを実施
「もう年だから…」と諦める前に、まずは安全に行えるかご相談いただければと思います。
患者さまの声(80代・女性)
「ずっと入れ歯が合わなくて、食事も喋るのも億劫でした。家族に相談しインプラントを勧められて来ましたが、先生にこの年でもできると言われてびっくり。今では好きなものが食べられて、見た目も若々しく笑顔でいられて本当に生活が明るく変わりりました。」
よくあるご質問
A.はい、全身状態が安定していれば可能です。高血圧や糖尿病をお持ちでも、きちんとコントロールされていれば問題ありません。
A.ご本人の意思確認が難しい場合やセルフケアが困難な場合には、インプラントは難しいです
A.当院では麻酔科専門医による静脈内鎮静法を併用して手術を行いますので、寝ている状態で手術が可能です。「気づいたら終わっていた」「痛みを全く感じなかった」という方が多く、不安や痛みの心配は実はほとんどありません。
人生のQOLを高める選択肢として
インプラントは単なる“歯を入れる治療”ではなく、それ以上に人生の質=QOL(Quality of Life)を高める治療です。
- よく噛めるようになった
- 人前で堂々と口を見せて話せる・笑顔でいられるようになった
- 姿勢や表情が良くなった
こうした変化が、心身の健康を前向きに支えてくれます。
まとめ|年齢であきらめないことの大切さ
人生のQOLを高める選択肢として
インプラントは、「年齢」ではなく「全身と口腔の状態」で判断されます。
高齢でも、しっかりと準備すれば安全に受けられる治療法です。
少しでも気になる方は、お気軽にカウンセリングへお越しください。
無理なご提案は一切いたしません。ご本人やご家族が安心できる治療方針を一緒に考えてまいります。