インプラントの寿命はどのくらい?長持ちさせる秘訣

インプラントは一生もの?

患者さまから「インプラントはどのくらい持ちますか?」という質問をよくいただきます。 インプラントは非常に耐久性の高い治療法ですので、正しい知識とケアを理解することで、さらに長持ちさせることができます。

インプラントの平均寿命は?

さまざまな研究報告によると、インプラントの10年生存率はおよそ95%前後とされています。
適切な治療とメンテナンスが行われた場合、15〜20年、あるいはそれ以上使用できることも珍しくありません。

ですが一方で100%ではないのは、セルフケアを怠ったり、全身の健康状態に変化があった場合・喫煙者の場合にはインプラントの寿命が縮まる可能性もあります。

インプラントが長持ちしなくなる原因とは?

寿命を縮める主な原因には、以下のようなものがあります

  • 喫煙(血流を悪化させ、骨結合を妨げる)
  • 糖尿病などの全身疾患のコントロール不良
  • セルフケア不足
  • 定期メンテナンスの欠如
  • インプラント周囲炎(歯周病のような炎症)
  • 歯ぎしり・食いしばり(過剰な力が加わる)

長持ちさせるための5つの秘訣

  1. 毎日の正しい歯磨き
    特に歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くことが大切です。
  2. 歯間ブラシ・フロスの使用
    人工の歯の間や奥の汚れ。歯と埋めているインプラントの隙間を除去するために欠かせません。
  3. 定期的なメンテナンス
    最低でも年3〜4回、プロによるクリーニングと検査を受けましょう。
  4. 禁煙
    インプラントが骨としっかり結合するかや長期的にインプラントを使用していけるかの予後を高めるためにも、禁煙は強く推奨されます。

    高額な治療費が無駄にならないよう健康でいるためにインプラントを決意されてから禁煙を成功された方も多数いらっしゃいます。
  5. ナイトガードの使用
    歯ぎしり・食いしばりがある方は、就寝時のマウスピースを装着することで保護できます。

削ってしまった天然歯よりも長持ち?実際の声と事例

  • 「ブリッジを繰り返して歯が弱くなったが、インプラントにしてから10年以上快適に使えています」
  • 「入れ歯と比べて、噛み心地も良く、口内トラブルが減った」

このような声が多数あり、正しい管理がされていれば、被せ物の歯や入れ歯よりも長く持つことが可能です。

当院のメンテナンス体制

当院では、インプラント治療後も以下のようなメンテナンスを継続的に行っています

  • 歯科医師による専門的な確認
  • 歯科衛生士による専門的なクリーニング
  • インプラント周囲の健康状態検査
  • 噛み合わせや力のバランスの確認
  • 必要に応じたナイトガードの調整

患者さま一人ひとりに合ったプランで、安心に行っていただければ何よりです。

インプラントしたらその後はもう大丈夫!は大きな間違い?

インプラントは人工物であり、「むし歯にはならないからケアがいらない」と思われがちです。
しかし、インプラントの周囲にあるのは天然の歯ぐきと骨。これらは炎症に弱く、感染が起きると骨が溶けてしまうこともあります。
実際に、インプラントが抜け落ちる原因の多くが「インプラント周囲炎」です。
そのため、インプラントも“放置せずケアしていく”という意識が非常に重要です。
どうしてケアが大切なのかというと
毎日使うからというのはもちろんですが、お口の中は常に36-37度くらいの唾液にされており、その中には菌が生存していたりと。例えると常にお風呂の中で生活しているような状態のため排水溝のぬめり状態になりやすいからです。

インプラントを長持ちさせる医院選びのポイント

インプラントが長持ちするかどうかは、治療を行う医院やドクターの技術にも大きく関わります。

  • 十分な診査・診断を行っているか(CT・血液検査など)
  • 難症例に対応しているか(骨造成・全身疾患への配慮)
  • 手術後のケアやフォローアップ体制が整っているか
  • 専門医・認定医による治療であるか
  • 親身になってもらえるか
  • もし上手く使えなくなってしまった時の対応力が共なっているか

これらのポイントを踏まえて医院を選ぶことで、治療の成功率だけでなく長期安定性にもつながります。

インプラントは“健康寿命”を延ばせる治療

インプラントは、噛む力や見た目だけでなく、心身の健康にも良い影響を与える治療です。

  • しっかり噛めることで脳が鍛えられ、認知症を少しでも遠ざけることが出来ます
  • 硬いものも食べれるため栄養がしっかりとれ、全身の健康を維持出来ます
  • 高齢になるほど若くいたい、その見た目の若々しさや自信の回復にもつながる

こうした効果があるからこそ、正しく使い続けることが大切です。
「一生使える歯」を目指して、今から一緒に守っていきましょう。