プラセンタ注射とは?
歯科でできる再生医療と歯ぐきの健康効果
プラセンタとは
プラセンタとは「胎盤(たいばん)」のこと。
胎盤は、赤ちゃんがわずか10か月で成長できるほどの栄養と成長因子を含んだ臓器です。
そのエキスを抽出したものが「プラセンタエキス」で、 再生医療・美容・更年期治療など、幅広い分野で活用されています。
プラセンタ注射は、このエキスを体内に直接注入し、 細胞の修復・免疫の正常化・ホルモンバランスの調整を促す治療法です。
歯科でもプラセンタが使われる理由
歯科でプラセンタを行う最大の理由は、「歯ぐきや骨の再生を促進し、炎症を抑える効果」があるからです。
インプラント治療や歯周病治療では、骨や歯肉が健康であることがとても大切。
プラセンタはその回復を助けるため、医科だけでなく歯科領域でも注目されています。
歯肉炎・歯周病への効果
- 炎症を抑える(抗炎症作用)
- 細胞の再生を促進する(成長因子作用)
- 血流を改善し、歯ぐきの治癒を早める
- 免疫を整え、細菌への抵抗力を上げる
これにより、歯肉の腫れや出血の改善、インプラントや抜歯後の治癒促進などに有効です。
特に慢性歯肉炎や再発を繰り返す歯周病の方には、回復を助ける補助療法として有用です。
プラセンタ注射の全身への効果
プラセンタには200種類以上の生理活性物質が含まれており、 美容・健康・ホルモン調整など多方面に働きかけます。
美容効果
・肌のターンオーバー促進
・コラーゲン生成促進によるハリ・ツヤ改善
・メラニン生成抑制による美白効果
疲労回復・免疫強化
・慢性疲労の軽減
・自律神経バランスの安定化
・風邪・感染症への抵抗力アップ
更年期・ホルモンバランス改善
・のぼせ、イライラ、不眠など更年期症状を緩和
・女性ホルモン様作用で体調を整える
歯科での具体的な使い方
くきデンタルオフィスでは、プラセンタ注射を全身の健康回復と歯周組織の再生サポートの両面から取り入れています。
・歯周病治療やインプラント手術の術前・術後に
・抜歯や口内炎の治癒促進に
・疲労や免疫低下で治りが悪い方に
口腔内は全身の鏡とも言われるため、プラセンタで体のバランスを整えることは、結果的に「歯ぐきの健康」にもつながります。
使用している薬剤と安全性
医療用プラセンタ注射は、ヒト胎盤由来の医薬品(厚生労働省承認)を使用します。 主に以下の2種類が使われています。
メルスモン:更年期・ホルモンバランス改善に特化
ラエンネック:肝機能改善・抗炎症・美容目的に多く使用
どちらも厳格なウイルス検査と滅菌処理を経ており、安全性は非常に高いです。
(ただし、注射後は献血ができなくなります。)
