抜歯後にインプラントを行うタイミング

抜歯したらすぐにインプラントできるの?

歯を抜いたあと、インプラント治療を考えている方からよくいただく質問のひとつが、「抜歯してどれくらいでインプラントができるのか?」というものです。
結論から言うと、インプラントを行うタイミングは症例によって異なり、即日~数か月後まで幅があります。
この記事では、抜歯後のインプラント治療のタイミングや、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

抜歯後のインプラント治療の3つの方法

①即時埋入(抜歯当日にインプラントを入れることができる)
歯を抜いたその日のうちにインプラントを埋入する方法です。
抜歯窩(抜いたあとの穴)をそのまま利用してインプラントを埋め込みます。

メリット デメリット
  • 手術が1回で済む(抜歯と同時)
  • 治療期間を短縮できる
  • 骨の吸収を抑えやすい
  • 感染や歯周病がある部位ではできない
  • 骨や歯ぐきの条件が良い場合に限られる

②早期埋入(抜歯後1〜2か月で埋入)
抜歯後、歯ぐきが治ってきたタイミング(約4〜8週間後)でインプラントを行います。

メリット デメリット
  • 炎症や感染が落ち着いた後に手術できる
  • 骨や歯ぐきがある程度安定している
  • 骨吸収が始まる前に治療を進める必要がある

③待機埋入(抜歯後3〜6か月)
抜歯後にしっかり治癒期間を取り、骨や歯ぐきが完全に治った段階で行います。

メリット デメリット
  • 感染リスクが少ない
  • 骨や歯ぐきの状態を安定させてから手術できる
  • 治療期間が長くなる
  • 骨が痩せてしまう可能性があるため、骨造成が必要になる場合がある

タイミングを決めるポイント

インプラントを行うタイミングは以下の条件によって決まります。

  • 感染や炎症の有無:歯周病や膿がある場合は待機が必要
  • 骨や歯ぐきの量:骨吸収が進んでいる場合は骨造成が必要
  • 全身の健康状態:糖尿病や喫煙習慣の有無によっても影響
  • 治療の希望スピード:早期に歯を入れたいかどうか

当院の考え方|CT診断で最適な時期を判断

当院では、抜歯後すぐにCT撮影を行い、骨や歯ぐきの状態を立体的に確認します。
その上で、即時埋入が可能か、治癒を待つべきか、骨造成を併用するべきかを判断し、最適なプランをご提案します。

抜歯後すぐに動き出すメリット

抜歯後、早めにインプラント治療を計画することで、次のような利点があります。

  • 骨や歯ぐきが健康なうちに治療できる
  • 骨造成の必要が少なくなる可能性が高い
  • 治療期間を短縮しやすい

まとめ

ベストなタイミングはその人のお口の中の状態で違います。

抜歯後のインプラントのタイミングは、「即日・早期・待機」の3つに分かれますが、どれが最適かは患者様ごとの状態によって異なります。
重要なのは、抜歯後に放置せず、早めに歯科医院で相談し、治療計画を立てることです。
当院では、CT診断に基づき安全で精度の高い治療をご提案していますので、まずはお気軽にご相談ください。