マウスピース矯正のメリット・デメリット

始める前に知っておきたいこと

歯並びを整える矯正治療といえば、金属のワイヤー矯正をイメージする方も多いのではないでしょうか?
しかし近年、透明なマウスピースを使った「マウスピース矯正」が20代以降の若い年代の間では主流になってきています。

目立ちにくさや、快適さが、大きな魅力のこの治療法ですが、どんな治療にも“良い点”と“注意点”があります。矯正治療が始まってから「こんなはずじゃなかった、、」と後悔することがないように、治療内容について十分に理解しておくことが大切です。また、納得した上で治療を進めることで、治療計画の変更や中断といったリスクも避けることができます。

マウスピース矯正のメリット

①見た目が目立ちにくい

マウスピースは透明な素材でできているため、装着していてもほとんど目立ちません。
接客業や人前に出る仕事の方でも、周囲に気づかれずに安心して治療を進めることができます。

②歯磨きや食事への制限がない

ワイヤー矯正と違って、マウスピース装置の取り外しが可能なのがマウスピース矯正の大きな魅力です。
食事中は取り外し可能なため、制限なく好きなものを食べても問題はありません。歯磨きやフロスなどのお口のケアも普段通りに行えるため、他の矯正方法に比べてもむし歯や歯周病のリスクを抑えることができます。

③痛みが比較的少ない

ワイヤー矯正では、月に1回のワイヤー調整で約1mm歯を動かします。一方でマウスピース矯正では、マウスピースを1回交換する際の歯の移動量は0.2mmほど。
歯の動きが段階的かつ少しずつなので、ワイヤー矯正に比べて「痛みが少ない」と感じる方がほとんどです。また、マウスピース矯正では凸凹した装置を入れることがないため、矯正装置がお口の粘膜にあたって起こる口内炎などのトラブルのリスクを減らすこともできます。
もちろん個人差はありますが、矯正中の痛みや違和感、ストレスを軽減できるのも大きな魅力です。

④金属アレルギーの心配がない

マウスピースは金属を一切使用しないため、金属アレルギーがある方や心配な方でも安心して使用できます。

⑤通院頻度が少なめ

ワイヤー矯正では月1回程度の調整が必要ですが、マウスピース矯正では開始時は通院回数が多くなるものの、順調にいけばその後は2〜3ヶ月に1回の通院で済む場合も多いです。 そのため、仕事や育児などで忙しい方でも無理なく続けやすい治療法です。

マウスピース矯正の知っておきたいデメリット

①装着時間を守る自己管理が必要

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が原則です。そのため、マウスピースの取り外しができるというメリットが、人によっては逆にデメリットにもなり得ます。
つけ忘れが続くと予定通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、計画通りに仕上がらなかったりすることも。自分でしっかり管理できるかが一番のポイントになります。

②適応できない症例もある

歯のガタガタが大きい、骨格的な問題があるなど、マウスピース矯正では対応が難しいケースもあり、その場合はワイヤー矯正を提案させていただくこともあります。
精密な診断をもとに、どの治療法が最適か見極める必要があります。

③紛失・破損のリスクがある

取り外し可能な反面、うっかり無くしたり、うまくはめられず破損してしまったりというリスクも。その場合は再作製させていただきますので、すぐに歯科医院までご連絡をお願いします。
ただし、 マウスピースは精密に作られているため、再作製が必要となると治療計画がずれることもあります。マウスピースの取り扱いには十分にお気をつけください。

あなたに合った矯正法を見つけるために

マウスピース矯正にはたくさんの魅力がありますが、「どんな歯並びにも使える」「必ず楽に治る」というわけではありません。
大切なのは、自分の歯並びやライフスタイルに合った矯正方法を選ぶことです。
当院では歯並びについてお悩みの方に向けて、無料相談を実施しております。
「自分の歯並びでは無理かな…?」と諦める前に、選択肢の一つとしてマウスピース矯正について知ってみてはいかがでしょうか。
お気軽にご相談お待ちしております。